新生姜の甘酢漬けは、生姜の殺菌作用や血行促進、お酢の疲労回復効果や美肌効果が組み合わされた体にうれしい食べ物です。保存もでき作り方も簡単なので、自宅で作って常備している方も多いのではないでしょうか。
- 新生姜の甘酢漬けは茹でる?茹でない?
- 新生姜の甘酢漬けがピンク色にならない理由は?
- 新生姜の甘酢漬けにカビは生える?
この記事では、以上のような疑問について調べました。
新生姜の甘酢漬けは茹でる?茹でない?
新生姜の甘酢漬けのレシピは茹でるものと茹でないものが紹介されています。それぞれの特徴です。
茹でる場合
- 味がしみこみやすい
- 辛さがマイルド
- 柔らかい食感
茹でない場合
- 味がしみこみにくい
- 辛みが残りやすい
- パリッとした食感
漬ける時間を短くしたい人や辛さが苦手な人は茹でてから漬けましょう。漬けてから半日ほどでしみこみます。茹でない場合2~3日置きましょう。
また生姜エキスがたっぷり含まれるゆで汁は捨てずに、スープやカレーなどに使うとよいでしょう。
新生姜の甘酢漬けの作り方コツ
- 皮をスプーンなどでこそげ取っておきます。
- 新生姜を切るときは、繊維に沿って薄く切ります。
- 茹でた後は手で絞って、しっかり水気をしぼります。
- 固まらないようにほぐしながら付け込みます。
- 保存容器はあらかじめ煮沸殺菌しておきます。
新生姜の甘酢漬けがピンクにならないとき
新生姜の甘酢漬けがピンク色に染まるのは、新生姜に含まれるアントシアニンという色素がお酢と反応するためです。
- アントシアニンはポリフェノールの一種でブルーベリーやナス、紫芋などに多く含まれています。
- アントシアニンはphによって色が変わる性質があります。酸性で赤色、アルカリ性で青色に発色します。
- アントシアニンは加熱すると溶けだします。
甘酢に漬ける前はサッと湯通しする程度がよいでしょう。また、甘酢のphが上がらないように水分はよく絞って漬けましょう。
ph(ペーハー)とは
水溶液が酸性、アルカリ性どちらの性質を持っているかを示す数値。ph7が中性で、これより数値が低くなれば酸性、高くなればアルカリ性であることを指す。
参考文献:ブルーベリー加工利用開発研究 https://www.pref.ehime.jp/noukei/kakouriyou/documents/h1801.pdf
新生姜の甘酢漬けはカビが生える?
生姜の甘酢漬けは約1年冷蔵庫で保存できますが、漬けるときに下処理をきちんとしてなかったり、甘酢によく浸かってない場合、白カビが発生することがあります。白カビが発生した新生姜の甘酢漬けは食べない方がよいでしょう。
新生姜の選び方
全体的に白い部分が多く、茎の付け根部分が鮮やかな赤い色をしているものほど新鮮です。新生姜は傷みやすいので、先端や表面が乾いていたり、茶色くなっているものは避けましょう。
新生姜と生姜の違い
通年出回っているいわゆる生姜は「根生姜」、「ヒネ生姜」などと呼ばれ、秋に収穫して一定期間貯蔵されたものです。主に薬味や香辛料として使用されます。
初夏に収穫されてすぐ出荷される生姜を「新生姜」といいます。水分が多く繊維質が少ないので甘酢漬けなど生で使用されます。
新生姜の栄養素
ジンゲロール
生姜に含まれる辛み成分です。血行促進作用、食欲増進作用の他、殺菌作用があるとされています。
ジンゲロン
生姜に含まれる香り成分です。食品用香料の原料として使われます。ジンゲロールを加熱することで生じ、発汗作用が強く熱を下げる効果があります。
ショウガオール
ジンゲロールを加熱することでショウガオールに変化します。血流を促進し、体を温める効果があるとされています。
まとめ
- 漬ける時間を短くしたい人や辛さが苦手な人は茹でてから漬けましょう。
- ピンク色に染めるには、新生姜の根の赤い部分を残しましょう。
- きちんとした処理をせず、甘酢によく浸かってない場合、白カビが発生することがあります。白カビが発生した新生姜の甘酢漬けは食べない方がよいでしょう。