ほんの10年先の未来。2030年の日本、そして世界はどうなっているでしょうか。
少子高齢化、気候変動など、すでに他人事ではなく、私たちの生活に影響が出始めています。このまま進んでいくと未来はどうなっていくのか。
科学や技術の進歩により、便利になることもたくさんあるでしょう。しかし、さまざまな問題に対して何もしなければ、状況は良くなることはないでしょう。とはいえ、何をすればいいのか、個人でできることとはどんなことでしょうか?
ここ数年、教育現場や企業、街のいたるところで「SDGs」という言葉とカラフルなポスターを見かけたことはないでしょうか。「関心をもつ」「モノを選ぶ」ということも私たちにできる取り組みのひとつです。SDGsの視点から、普段の生活で簡単に貢献できることをご紹介していきます。
検索エンジン「エコシア」をインストールする
さまざまな検索エンジンがありますが、特にこだわりがなければ「エコシア(ECOSIA)」を利用してみましょう。ECOSIAは広告収入の80%を非営利団体WWF世界自然保護基金に寄付しています。ECOSIAで検索をするだけで植樹に繋がります。
PCでECOSIAを使う方法で最も簡単なのは、Google Chromeで公式に配布されている専用拡張機能をインストールする方法です。以下のページより『Chrome に追加』をクリックするだけで完了です。
スマホでECOSIAを使う最も簡単なのは、ECOSIA公式による専用アプリをインストールすることです。検索の仕組みはYahoo!とBingの検索エンジンをベースしており、特に違和感はありませんよ。

エコシア以外で私たちにも簡単にできるSDGs
世界中の人々が取り組んでいること。と言っても難しいことばかりではありません。日常生活のなかで、無理なく取り入れられることもたくさんあります。
寄付・募金
SDGsへの取り組みへの寄付や募金先もさまざまあります。内容を確認し、ぜひ応援したいと思う団体に寄付・募金しましょう。
エネルギーの無駄をなくす
日本は石油や化石エネルギーなど、エネルギー資源の大半を輸入に頼っています。日本は世界第4位のエネルギー消費国にもかかわらず、エネルギー自給率はわずか7.4%です。日ごろから節電を心がけ、車の使用を減らすなどの工夫をしましょう。
子どもや友人とSDGsについて話す
10年後、そしてもっと先の未来を生きていく子どもたち、そして子どもたちを育てていく大人が自分たちの未来に興味をもつこと。それも大切な取組みのひとつです。
買い物にはエコバッグ持参、お出かけにはマイボトル
プラスチックごみによる海洋汚染。プラスチックごみは海へ流れ出ても分解されることなく小さくなって残り続けます。プラスチックごみをできるだけ出さないようにすること。購入した際、ごみは持ち帰り分別して捨てましょう。
環境や社会に配慮した認証マークのついた商品を選ぶ
地球にやさしい生産方式で生産された認証マーク。パッケージにマークの付いている商品を選び、購入することでSDGsに貢献できます。
洗剤を変える
毎日の洗濯や家事で使用する洗剤。環境に配慮した洗剤は汚れが落ちにくい、など不便なイメージもありました。しかし最近では各企業研究をかさね、環境に配慮しつつ、高い洗浄力をもち、利便性にも優れた洗剤もさまざま発売されています。洗剤を使わずに洗濯ができる商品もあります。
自分の取り組みをSNSで発信する
小さな取組みでも周りの人に知ってもらい、いいなと思ってもらうことも立派なSDGsへの貢献です。
そもそもSDGsとは?
日本のみならず、世界にはさまざまな問題があります。
例えば、気候変動。今世紀に入って気候変動は目に見えて深刻化しています。毎年更新される最高気温、各地を襲うゲリラ豪雨などが人々の暮らしを直撃しています。環境問題に興味がない人でも、さすがに「ちょっとおかしいかも」と気づき始めているのではないでしょうか。
気候変動だけでなく、貧富の格差の広がり、紛争の増加など、このまま進めば美しい地球を後に続く世代へ繋いでいけない。という強い危機感のもと生まれたのが「SDGs」です。
「Sustainable Development Goals」=「持続可能な開発目標」です。
2030年までに、先進国も新興国も途上国も、国も企業も個人もあらゆる垣根を越えて協力し、より良い未来を作ろうと国連で決まった17個の目標です。
貧困や飢餓、働きがい、経済成長、気候変動など世界が抱えるさまざまな課題が網羅されています。これらの課題を解決するための取り組みは、新たなビジネスチャンスにもなります。企業にとっては「世界の課題を生み出す加害者」から「世界の課題を解決する協働者」となることが生き残っていく必須条件となりつつあります。
SDGsは国、企業、そして個人、すべての人が目指す共通の目標として、現在進行形で取り組まれているものなのです。
まとめ
国連が決めた目標です!頑張りましょう!などと言われると、話が大きすぎて少し他人事に思えてしまいます。しかし、何も特別なことをする必要はないのだと思います。
まずは知ること。そして、選択すること。続けること。
自分の生活にプラスになって、無理なくできることをすればいいのです。
簡単なことでも、きちんと選んで続けていく人が増えれば、それは大きな変化になります。その変化の一助になれたと思えるのも嬉しいことではないでしょうか。
2030年はあっという間にやってきます。そのときに少しでも良い未来になっているように、その未来を自分たちの力で作ってきたのだと思えるように。まずはひとつ。始めてみましょう。