ビオトーブの濁りの原因と今すぐやるべき改善策7つ

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メダカ雑記
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この記事は次のようなお悩みの方におすすめです。

  • ビオトーブの水が濁る原因が知りたい
  • ビオトーブの水が濁ったときの解決策が知りたい
  • ビオトーブの水が濁らないための予防策が知りたい

水の濁りの原因と影響を正しく理解しておかないと魚たちにとって快適な環境は維持できません。この記事では、ビオトーブの濁りの原因と改善策について解説します。

 

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ビオトーブの濁りの原因

ビオトーブの水が濁るのは水中になんらかの不純物が混じっているのが原因です。

不純物は何か?

  • 水が緑色に濁る → 植物性プランクトンの大量発生
  • 水が白色に濁る → 餌の残りや魚の排泄物(窒素化合物・リン)、底土など
  • 水が茶色に濁る → 流木のアクや落ち葉

 

水が緑色に濁るのは主に植物性プランクトンが大量発生している状態が考えられます。これをグリーンウォーターと呼びます。

グリーンウォーターは水中に餌の食べ残しなどの栄養素(窒素化合物やリン)が過剰でかつ、太陽の照射量が多く高温な状態で発生しやすくなります。グリーンウォーターが進むと濁りだけではなく悪臭や水中の酸素不足などのデメリットがあります。

ちなみにグリーンウォーターはデメリットばかりではありません。植物性プランクトンはメダカなどの餌になるので、稚魚の発育を促進させたいときなどはあえてグリーンウォーターの状態にするケースもあります。

 

水が白色に濁るのは水中の栄養素が過剰なった状態(富栄養化)が考えられます。魚の餌や排泄物に含まれる窒素化合物やリンは浮草などの水生植物が吸収します。ビオトーブにおいての富栄養化は餌を過剰に投与する、また魚の個体数が多すぎるなど原因で発生します。

富栄養化以外では単に魚の排泄物、底土などが水中に舞っている状態も考えられます。

 

水が茶色に濁るのは流木からアクがでている場合や枯葉が原因の可能性があります。

 

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ビオトーブの濁りを改善

水質改善策は主に以下7つです。

  1. 養分を減らす
  2. 日陰を作る
  3. 水温を下げる
  4. 赤玉土を入れる
  5. 浮草を入れる
  6. エビや貝を入れる
  7. PSB(水質浄化栄養細菌)を使用する

 

養分を減らす

植物性プランクトンの養分は、メダカの餌の残りや排泄物に含まれます。餌の量やメダカの個体数を減らします。

日蔭を作る

植物プランクトンは光合成によって増えます。照明を当てる時間を調整する、ビオトーブを置く場所を変える、日を遮るものを置くなどします。

水温を下げる

水温が高いと植物性プランクトンの活動が活発になります。水の入れ替えなどで水温を下げることにより植物性プランクトンの活動を鈍らせます。ただし急激な水温の変化は他の生物の生態に影響が出る可能性があるのでおすすめしません。

赤玉土を入れる

バクテリアは水中の有機物を分解し水質浄化を行います。生物ろ過の要であり、水中を漂う他、底土に住み着きます。赤玉土のように内部に細かな空洞が多い土は、バクテリアの良い住処となります。

浮草を入れる

水草は水中の養分を吸収して酸素を供給します。過剰な養分を減らすことで植物性プランクトンの発生を抑えます。

エビや貝を入れる

飼育容器の壁面や底砂、水草に生えたコケや食べ残しを食べてくれるので、きれいな水景を保つことができます。

タニシは「ろ過摂餌」によって水を濾しながら水中のプランクトンを捕食してくれます。ろ過フィルターがないビオトープでは、水質保全に重宝します。

PSB(水質浄化栄養細菌)を使用する

PSBは水中に溶け込んだ有害有機物を分解するバクテリアです。生物ろ過作用を促進し水質が安定します。水換えや掃除の回数を減らす事が出来ます。

 

ビオトーブを立ち上げたばかりのときは水中に十分バクテリアが繁殖しておらず水質浄化機能がうまく働いていません。水を入れ替えて余分な養分を排除する、浮草などの水生植物を多めに入れるなどを試してみてください。

 

荒木田土を使っている場合は粘土質なので沈殿するのに時間がかかります。荒木田土は元々水質浄化用ではなく稲などの栽培用土で保水性、保肥性に優れてますが通気性はよくありません。水の濁りが気になる場合は赤玉土を使いましょう。

 

ビオトーブの物理ろ過と自然ろ過について
活性炭などのろ過資材に水中の有害物質を吸着させることを「物理ろ過」、バクテリアや浮草などに水中の有害物質を分解、吸収させることを「生物ろ過」といいます

 

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まとめ

ビオトーブとは「動植物が安定して生息できる空間」を意味します。空間の広さに応じた動植物の個体数と割合を維持することで人工的なろ過装置は不要となります。

趣味としてのビオトーブはこの生態系のバランスにより維持された「秩序美」を鑑賞するものであり、またそこを目指すのが本来ではないでしょうか。