切断されても再生する不思議な生き物プラナリア。学校の理科の時間に実験した方も多いのではないでしょうか。この記事では、プラナリアの再生時間やなぜ再生するのかについて詳しく見ていきましょう。
プラナリアの再生時間は?
プラナリアは、体を完全に切られても、約10日~2週間でもとの形に再生してしまいます。すごいですね。その後数か月もすれば、元の大きさにも戻ってしまいます。幹細胞が全身にあるので、半分に体を切られても、頭側ではしっぽが、しっぽ側では頭が、ちゃんと再生できるのです。
不思議な生物プラナリアってどんな生き物?
プラナリアは、きれいな川など水の中で生きている5~20mmほどの見た目はかわいい小さな生き物です。
三角の形の顔で、アニメのようなちょっと“より目”のかわいい目元が特徴的です。
和名はウズムシと言います。再生する能力のあるプラナリアはナミウズムシといいます。
なぜ、それぞれの部位がちゃんと再生できるのかというと、幹細胞が全身に存在しているからです。
幹細胞というのは、筋肉や神経などなんでもなれる細胞のことです。だから、体の失われた器官や組織を正しく再生できるのですね。
そして、すごいのは、脳までも再生してしまうことです。身近な生き物で身体の一部が再生するもので思いつくのは、トカゲではないでしょうか。
危険が迫ると自分でしっぽを切って逃げますが、しっぽはまた再生します。でも、再生するのはしっぽで、脳が再生する生き物って聞いたことないです。
そう考えると、プラナリアって本当に、すごいですね。体を前後に切られても、切られた両方がそれぞれちゃんと再生するので、結果完全な2匹のプラナリアになってしまう。なんとも不思議な生き物です。
バラバラに切られても、約10日~2週間で元の形に再生するだけでなく、餌を食べて成長していき数か月すると元の大きさになっています。
実験でみじん切りにされても、ちいさなプラナリアがたくさん再生されたようです。どんなに切っても、切っても元通りに再生している。この生き物は、不死身なのでしょうか。
どんどん切れては再生するので、寿命はないと考えられているようです。半分に切られたとしてもそれぞれが再生し、1匹が2匹になります。
このような増え方をすると、いったい元の自分はどれなのでしょう?
不死身と思われるプラナリアですが、水質が悪くなった時は普通に死んでしまうそうです。
また、切り方が雑だと切断面から消化酵素を出して溶けてなくなってしまうようです。
再生ができないと判断するのでしょうか?死ぬときは跡形もなく消えてしまうのですね。潔いよいですが、なんとも寂しいですね。
プラナリアはどうやって増えるの?
プラナリアは人が鋭利なもので切ってしまっても、元通りに再生することはわかりました。でも自然に増えていくにはどうしているのでしょう。それには2つの方法があります。
1つは、自分で自分の体をちぎって増える方法です。テレビなどで時々プラナリアを切って増えていく実験の映像を見ることがありましたが、痛そう・かわいそうと思って見ていました。
でも自分で自分をちぎっているということは、そうでもないのかもしれません。
2つめの増え方は自分の体の中に精巣と卵巣を作って4~10個の卵の入ったコクーンというものを産卵して増えます。これをするには、栄養のあるなしが関わっているそうです。たくさん食べて栄養満点のプラナリアは卵を産むのですね。
プラナリアはどこで見つけられる?
水がきれいならば、小川などでも生息しているようです。日本のほとんどの地域に分布しています。プラナリアは日光と乾燥が苦手なので、石や枯れ葉などの裏にくっついています。
流れが緩やかな川の上流や水田など、水質がきれいな場所の石をひっくり返したら見つけることができるかもしれません。
私も今度帰省した時は、浅瀬の石をひっくり返してみようかなと思います。
まとめ
半分に切断されても、2週間ほどで再生し、最終的にはもとの大きさに戻ってしまう不思議な生物のプラナリア。再生できる理由は幹細胞が全身にあるからということでした。
プラナリアの見た目がなんとも言えない愛らしさです。
川遊びに行った時には、プラナリア探しもしてみてはいかがでしょう。