春の味覚の代表といえば「たけのこ」。
2月下旬頃から出回りはじめ、3~4月に旬を迎えます。
皮つきのタケノコの場合、時間が経つにつれえぐみが出てくるので、なるべく早く下処理(あく抜き)が必要です。
下処理に使う材料としては、米ぬかが定番ですがない場合でも心配いりません。
この記事では気になる、
たけのこの下処理で米ぬかがない時の代用3つ!手順も詳しく紹介
についてまとめました!
たけのこ 下処理 米のとぎ汁
米ぬかがない場合は、米のとぎ汁や米ひとつかみでも代用できます。
米ぬかが含まれていることが大事ですので、ぬかの付いていない無洗米ではできません。
ちなみに唐辛子は、えぐみを和らげる働きがあると言われていますが、入れなくてもそれほど大きな違いはないようです。
なければ入れなくても大丈夫です。
【下処理の手順】
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外側の皮を向き、あくが出てきやすいように穂先を斜めに切り落とし、縦に切り込みを入れる。
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皮付きのまま鍋にたけのこを入れ、米のとぎ汁と赤唐辛子を入れる。たけのこがしっかりと浸かるくらいとぎ汁をいれましょう。
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沸騰するまでは強火、沸騰したら弱火で1~2時間ほど茹でる。根元の太い部分に竹ぐしを刺してすっと入ったら茹で上がり。
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そのまましっかり冷ます。
【美味しく仕上げるコツ】
茹でているときに、白い泡のようなアクをお玉などで取り除きましょう。
火を止めた後もゆで汁の中でしっかりと冷ますことが大切です。
時間がないからと流水で無理やり冷ますのはやめましょう。
時間をかけて冷ます(だいたい6~8時間くらい)ことで、あくがしっかりと抜けます。
さらに、茹で汁に出たたけのこのうま味を身に戻すこともできるのです。
たけのこ 下処理 重曹
重曹でも下処理ができます。
重曹は弱アルカリ性でベーキングソーダとも呼ばれ、肌にも優しい天然の物質のため入浴剤や消臭剤、掃除などでも使うことができます。
百円均一やドラッグストアでも簡単に手に入るので、家にある!という人も多いかもしれません。
弱アルカリ性の成分が山菜やタケノコなどのアクを溶かし、えぐみ成分を中和させてアク抜きすることができます。
茹で時間も米ぬかよりも短く済みます。
【下処理の手順】
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重曹は水1リットルに対して小さじ1。水はたけのこがかぶるくらいの量入れる。
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たけのこを適当な大きさにカットし、重曹を入れたたっぷりの湯で弱火で30~40分茹でる。
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根元の太い部分に竹串を刺して、すっと通ったら茹で上がり。
重曹であく抜きしたものは茹で上がると、そのまますぐに料理に使うことができます。
水洗いせずに保存容器に新しい水と一緒に入れて保存しておくことができます。
ただし、重曹は入れすぎると苦味や匂いが残ってしまいます。
また全体的に黄色っぽくなり根元部分が黒く変色してしまいます。
こういったデメリットは煮物などに使用すれば、あまり気にならなくなります。
重曹を使うと後始末も楽で、時短になりますので、上手に利用すると良いでしょう。
たけのこ 下処理 大根おろし
定番の茹でるアク抜き方法ではなく、大根おろしの汁で茹でずに下処理をする、という方法もあります。
大根おろしの汁に含まれる消化酵素がたけのこのアクを吸着して抜くという画期的な方法です。
酵素は熱に弱いので、常温でアク抜きを行います。
米ぬかでの下処理だと、茹でて冷ますまで1晩かかるところが、大根おろしだと1時間ほどでできてしまいます。.
【下処理の手順】
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大根を皮ごとすりおろし、絞って300㎖のおろし汁を作ります。汁しか使いませんので、大根は他の料理に美味しく使いましょう。
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たけのこは皮をむいて縦半分に切り、さらに半分に切って1㎝くらいの厚みに切る
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ボウルにおろし汁と同量の水と塩を小さじ1(全体量3%)を混ぜ、たけのこを入れ1~2時間漬ける。
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たけのこを取り出し、水で洗い流す。大根のニオイが気になる場合は、5分程水に浸け、そのあと料理に使います。
アク抜きをしたたけのこは生なので、煮たり揚げたり加熱して食べるようにしましょう。
大根おろしの味も気にならなくなります。
保存の場合は、生のままなら大根おろし水に浸けたままで冷蔵庫で1日。
すぐに使わないのなら、茹でて水と一緒に冷蔵庫で1週間保存できます。
その際は2日に1度水を替えましょう。