体を動かすのに必要な筋肉。私たちが健康な毎日を送るためには、筋肉を作る栄養素としてタンパク質が欠かせません。良質なタンパク質はお肉から摂取できることが知られていますが、大豆からも摂取することができます。
代替肉として手軽にスーパーなどでも手に入るようになった大豆ミート。お肉と比較して栄養面、価格面でコスパが良ければ、生活にも取り入れやすくなるでしょう。
「実際のところお肉に比べて価格はどうなの?」
グラム当たりだと割高な感じがしますが、実は乾燥タイプを使えば牛肉よりも安かったりします。この記事では、大豆ミートのコスパをお肉と比較した結果と賢い買い方、コスパ抜群なレシピなどご紹介します。
大豆ミートのコスパをお肉と比較
100gのひき肉と大豆ミートのおおよその値段を比較してみます。
大豆ミート 400円
豚ひき肉 120円
鶏ひき肉 80円
牛ひき肉 150円
ダントツで大豆ミートが高いのでは?という気もしますが、乾燥タイプの大豆ミートは水で戻すと2~4倍に増えます。3倍になるとすれば133円となりますので、そこまで肉と差があるわけではありません。
さらに栄養面で比較してみると、なんといっても脂質の量がとても少なく、カロリーも低くヘルシーであることが魅力でしょう。牛肩ロース肉で比較すると100gあたり411kcalに対して、大豆ミートは108kcalで約1/4、脂肪はなんと1/50となります。
さらにお肉には含まれない食物繊維、大豆イソフラボンがたっぷり含まれています。生活習慣病リスクに影響すると言われている飽和脂肪酸は肉に比べて少なく、コレステロールに至ってははゼロです。大豆ミートは肉類と比較して生活習慣病のリスクが低い食材と言えます。
とはいえ当然、お肉には含まれていて大豆ミートには含まれないビタミンB12などの栄養素もあります。それらは卵や焼きのりなど他の食品から摂取するよう工夫をしましょう。
ダイエットしたい人やヘルシー志向の人にとっては、お肉と大差ない価格で、得られるメリットが大きいのでコスパがいい。と言えるでしょう。
大豆ミートのコスパは乾燥タイプでアップする
大豆ミートにはそのまま使えるレトルトタイプと、下処理が必要な乾燥タイプがあります。結論から言うとコスパが良いのは断然、乾燥タイプです。
カチカチに乾燥しているので、水を含ませると2~4倍に膨らみます。そのため同じ100gでもレトルトタイプと乾燥タイプでは値段は同じくらいですが、乾燥タイプの方が使用できる量は2~4倍多くなります。
さらに乾燥タイプは、乾燥しているためレトルトより賞味期限が長くなり、常温で保存できます。たくさん購入して少しずつ使ったり、非常食としても重宝します。また味付けがされていないので、さまざまな料理に使用できます。
ただし乾燥タイプは使用する際に必ず下処理が必要です。大豆ミートは独特のクセがあり、味付けでごまかしきれないものです。この大豆ミート独特のクセを取り除くためにも調理前の下処理が非常に重要になります。
大豆ミートがまずいのは下処理で解決!発酵調味料で臭いも消えた?
レトルトタイプはそういった下処理がされており、そのまま調理に使えるよう味付けもされています。乾燥タイプを選択するのであれば、その手間をかけなくてはいけませんが、難しい作業ではないので慣れてしまえばそれほど手間ではなくなるでしょう。
大豆ミートのコスパは業務用でさらにアップする
大豆ミートの種類はブロック、フィレ、ミンチの三種類。調理方法により使い分けします。
ブロックタイプは鶏肉の形に似ており、唐揚げやタッカルビを作るのにぴったりです。中が層のようになっており、弾力もあるので鶏肉にとても似た食感です。
フィレタイプは豚や牛肉をスライスしたような切り落とし肉風です。タレで味付けして焼いたり、どんぶりなどにするのがおすすめです。
ミンチタイプはハンバーグや肉団子、ミートソースなどを作るときにおすすめです。表面積が多いので油や調味料が吸われやすいのでお肉っぽい味になります。ミンチ肉に混ぜてかさ増しで使用するのもおすすめです。
どのタイプも100g400円前後のものが、業務用サイズの1㎏だと2000円未満で購入できます。保存期間の長い乾燥タイプなら、業務用を購入することで、コスパはさらに良くなります。
業務用は主にネット通販などで手に入りやすくなっています。とはいえ、いきなり業務用を購入するのは勇気がいると思います。お店によっては大豆ミートレシピを付けてくれるところもあるので、いろんなレシピにチャレンジしてみるのもいいかもしれませんね。
大豆ミートのコスパ抜群レシピ
低カロリーで体にも良く、コスパもいい大豆ミート。ぜひ活用していきたいですよね。家にある少ない材料ででき、美味しく無理なく生活に取り入れられるようなレシピをご紹介します。
間違いない!大豆ミート唐揚げ
①下処理をした大豆ミートブロック(40g)に酒(大1)、醤油(大1)、しょうが、にんにくすりおろし(各1かけ分)ごま油(小1)で下味をつける。
②5分ほど置いたあと、片栗粉をまぶして油で揚げる。
ヘルシー簡単キーマカレー(2人分)
①玉ねぎ(1/2個)、にんじん(1/3本)、しょうが、にんにく(1片)をみじん切りにする。トマト(1/2個)はざく切りに。
②鍋にバター(10g)を熱し、にんにくとしょうがを加え、香りが出たら玉ねぎを加えて透き通るまで炒める。
③にんじんと下処理した大豆ミートミンチ(100g)を入れてさらに炒める。
④水50ccを加えて軽く煮詰めたらカレールー(2かけ)を加え溶かす。ルーが溶けたらトマトを加えてさっと煮込み、ウスターソース、ケチャップ(各大2)を加え、全体を混ぜて馴染んだら完成。
まとめ
- 大豆ミートは乾燥タイプを使えば、グラム当たりのコスパは約133円となり、お肉とさほど変わらない。
- 業務用の乾燥タイプを使えばコスパはさらにアップする。
- 乾燥タイプは下処理をしっかり行うことが美味しく食べるコツ