主婦の方で、ねんきん定期便が届かない場合のよくある原因と対処法

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ねんきん定期便は、日本年金機構から年に1回誕生月に、国民年金および厚生年金保険の加入者(被保険者)に送られてきます。

ねんきん定期便では保険料の納付実績や将来受け取れる年金の見込み額を確認することができ、内容に不備が無ければ送られてきても特に何もすることはありません。

もし、ねんきん定期便が届かない場合には手続きの漏れやミスが考えられます。この記事では主婦の方で、ねんきん定期便が届かない場合のよくある原因と対策について解説していきます。

 

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ねんきん定期便が届かない原因

ねんきん定期便は毎年はがきで送付されていますが、35歳45歳59歳の節目では封書で送付されます。ねんきん定期便は送付漏れがないように厳格に管理されています。ですが、届かないことも意外とあります。

原因は2つ考えられます。1つ目は手続き漏れです。これが意外と多いのです。結婚や転勤などで住所が変わった時に日本年金機構に正しく登録されていないために起こってしまいます。

よくあるケースは、夫が会社員で妻が扶養に入っている場合です。扶養の妻は、国民年金第3号被保険者になります。

引っ越しや転勤で、住所変更をする時に夫の会社経由で住所変更されている場合、妻だけが変更されていなかったという場合があります。扶養の妻の住所変更は夫の会社経由でしか住所変更ができません。ですので、夫の勤務先へ連絡して確認してもらいましょう。

2つ目は、現住所とは異なる住所が登録されている場合です。会社での申請ミスや役場での処理ミス、年金事務所の手続きミスのどれかの可能性があります。

ねんきん定期便は必ず毎年誕生月に届きます。気づかないうちに年金の納付が漏れていたら大変です。もしも、ねんきん定期便が誕生月に届かない場合、必ず窓口で確認することをおすすめします。

また、1997年1月以降で年金制度に加入したことがない又は基礎年金番号を持っていない場合、ねんきん定期便は届かないです。

 

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ねんきん定期便が届かない時の対処方法

ねんきん定期便が届かない場合、まず窓口へ問い合わせをします。ねんきん定期便は誕生月に送付されますので、自分の誕生日から1か月以上経っても届かない場合、正しく手続きされていない可能性が高いです。

引っ越しなどで住所変更が反映していなかったと考えられる場合は、引っ越し前の正確な住所が必要になりますので、免許証や住民票などが必要になります。住所変更は電話ではできませんので窓口対応が必要です。

国民年金に加入している第1号被保険者の場合は、近くの市町村役場の年金窓口で確認します。

厚生年金(共済年金)に加入している第2号被保険者は、連絡窓口がそれぞれ違い市町村役場の窓口では手続きできません。会社員は勤め先の担当部署、私学共済は、勤め先の学校、国家公務員、地方公務員は勤め先の共済組合に問い合わせます。

厚生年金加入者に扶養されている第3号被保険者は、夫の勤務先で手続きをしてもらいます。特に夫には毎年来ているのに、自分には届かないという場合は手続きがうまくできていない可能性が高いです。

 

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ねんきん定期便の見方

ねんきん定期便に記載されている内容は以下のとおりです。

  • これまでの年金加入期間
  • 直近1年間の保険料納付状況
  • これまでの加入状況に応じた年金額(50歳未満)
  • 老齢年金の見込み額(50歳以上)

ねんきん定期便が届いたら内容に間違いがないか確認が必要です。

特に50代になったら、ねんきん定期便はしっかりチェックすることをお勧めします。理由は、ねんきん定期便の記載年金額がこれまでの「加入実績に応じた額」から「見込み額」に変わるためです。

仮定で記されていたものよりも見込み額はより実態に近くなっていますので、将来受け取れるおおよその年金額が把握できます。1年間の受け取り見込み額がわかるので、それを参考に老後の人生設計の見直しをすることが可能です。

ただし注意点が一つあります。この見込み額は、ねんきん定期便を作成した時の収入がそのまま60歳まで続いた時に受け取る金額になっていることです。

私の職場では55歳から給料と賞与が年々カットされていきます。そういう職場の場合、記載金額よりも少なくなります。

50歳以上の方に送付されるはがきの見方で説明したいと思います。日本年金機構に詳しく書いてありますが、ここで最低限チェックしておきたい内容を説明します。

年金の月別納付状況
自分が年金をどの月に納付がしたかを記した情報です。国民年金では納付済または未納、厚生年金では納付額が記載されているか空欄になっています。

老齢基礎年金額
満額受給は約80万(2020年4月からは78万1700円)で、満額より少ない額で記載されている場合は年金事務所で受給額を増やす方法を相談できます。

老齢基礎年金額の欄の下にある⑴と⑵の合計欄
これは老齢基礎年金と老齢厚生年金の合計額です。厚生年金基金に加入している場合は実際の年金額よりは少なく記載されていますので、会社やねんきんネットでの確認をお勧めします。

 

転職をした時は、退職日にも注意が必要です。末日以外に退職して、翌月以降の入社の場合、退職月が厚生年金に加入していないことになります。そのため、自分で国民年金保険料を納付しなければなりません。ここの未納がよくありますので、気をつけたいポイントです。

 

ねんきん定期便の「繰り下げ受給」の注意点

2019年4月より、ねんきん定期便に「繰り下げ受給」についての記述が追加されました。

【繰下げ受給とは】
原則65歳から支給される、老齢厚生年金および老齢基礎年金の受給開始を、1か月繰下げるごとに、0.7%の割合で年金額が増える制度です。(満70歳まで繰り下げた場合、増額率は42%)

ただし老齢年金の金額が増えると、ここから天引きされる税金(所得税、住民税)や、保険料(国民健康保険、介護保険、後期高齢者医療など)の金額も増えてしまいます。

また2019年10月から開始された「年金生活者支援給付金制度」には、「前年の年金収入とその他の所得の合計が、老齢基礎年金満額相当(約78万円)以下である」という条件があります。繰り下げ受給を行った結果、この条件を満たさずに年金生活者支援給付金が貰えなくなる可能性もでてきます。

繰り下げ受給を申請する際は、このようなマイナス要素もよく考慮する必要があります。

 

ねんきんネットとは?

ねんきんネットは、日本年金機構のネットサービスです。自身の年金情報を手軽に確認できます。

日本年金機構トップページから新規登録ボタンをクリックして手続きをします。その際、基礎年金番号とメールアドレスが必要ですので、あらかじめ準備して手続きしてください。パソコンでもスマホでも見ることができますが、スマホでは一部操作ができない箇所があります。

メリットは、毎月更新されるので1年に1回の郵送を待たなくても、最新の状況をIDとパスワードがあるといつでも確認できることです。また、年金に加入していない期間や標準報酬月額の大きな変動などの確認したい記録もわかりやすいです。記録の漏れや誤りの発見もわかりやすいです。

ねんきん定期便が手元にある場合、アクセスキーを入力する方がユーザーIDの即時発行ができます。アクセスキーがわからない場合は、ユーザーIDの発酵に5日ほどかかりますが登録はきちんとできますので安心して下さい。

 

主婦が受け取ることができる年金額は?

第3号被保険者に該当する、専業主婦の方や年収130万円以下の方は老齢基礎年金を受け取ることができます。満額で約78万円です。月額にすると、約6万5千円です。

第3号被保険者は自身での保険料納付は必要ありません。ここに、第2号被保険者として働いていた期間がある場合は厚生年金が上乗せされます。

 

まとめ

①主婦の方で、ねんきん定期便届かない場合のよくある原因は、住所変更がされていない(特に夫の扶養に入っている方は注意が必要)もしくは、現住所とは違う住所が登録されている。

 

②ねんきん定期便が届かない場合の対処は、加入している年金の種別に応じて対応窓口に問い合わせる。