レジ袋が有料になって、毎日の生ゴミ処理に困りますよね。生ゴミを捨てるためにゴミ袋を買うのは本末転倒という気がするし・・・と思い、色々検索していたら「自作コンポスト」にたどり着きました。
「コンポスト」とは英語で「堆肥」のこと。
以前住んでいたアメリカでは、生ゴミはコンポストとしてリサイクルとその他のゴミから切り離されていました。
環境のことを考えると、生ゴミをコンポストにできればゴミを減らせてとってもエコですよね。
また、子どもと一緒にできたら、子どもにとっても良い体験になりますし、コンポスト容器は自作できるということなので、気軽な気持ちで始められるのも嬉しいです。
さらに、コンポスト作りのように土と触れ合うことは、子どもにとって良い影響が期待できるということも分かりました。
一石二鳥で嬉しい限りです。
ということで、自作コンポストの作り方と子どもへの影響をご紹介したいと思います。
ダンボールで作る簡単自作コンポスト
1.道具を揃える
家庭にあるものとホームセンターなどで簡単に手に入るものばかりです。
【準備するもの】
・ ココピートやピートモス(土壌改良材)
・ もみ殻くん炭やそば殻くん炭(土壌改良材)
・ ダンボール箱(みかん箱位のサイズ)
・ かき混ぜ用のショベル
・ ガムテープ
・ 新聞紙や大きめのタオル・布
・ 長めのヒモ など
2.ダンボール容器の組み立て
ダンボールの底をガムテープでしっかり留めます。隙間があると、壊れたり中身が漏れたりするので、しっかり固定します。ダンボールの底を二重にして補強するとさらに安心です。
3.基材を投入
基材とは「ココピートやピートモス」:「もみ殻くん炭やそば殻くん炭」を3:2でまぜたものです。これを段ボール箱の半分から8分目位まで入れてよく混ぜます。
これで、自作コンポストのためのダンボール容器は完成です!
では、いよいよ生ゴミを入れていきましょう。
4.生ゴミを投入
・生ゴミをダンボール容器に入れて、基材に混ぜ込みます。この時、小さくカットしたほうが分解速度が早いです。また、野菜くずだけより魚や肉を混ぜたほうが早く分解が進みます。
・分解が上手く進むとダンボール容器がジワ〜っと暖かくなってきます。なかなか暖かくならない場合は、廃油を入れると温度が上がります。
5.蓋をする
新聞紙や大きめのタオル・布など通気性の良いもので蓋をして、紐などで縛るなどして隙間なく閉じます。隙間があるとコバエなどが入るので注意してください。
6.生ゴミを入れる、混ぜるの繰り返し
あとは、毎日出る生ゴミを入れてかき混ぜるを繰り返します。ダンボール箱がいっぱいになったら2ヶ月ほど熟成させたら出来上がりです。
7.注意点
・ 日当たりがよく気温が高いところに置く(10度以下では分解しません)。
・ ダンボール箱と床の間に隙間を作って湿気を逃がす。
・ 虫の発生が気になる場合は室内に設置するのがおすすめ。
生ゴミが原料なので匂いが心配でしたが、野菜くずを多めにしていれば気になることはありませんし、なんだか愛着が湧いてきて、毎日かき混ぜるのが喜びになっています。
子どもも喜んで、野菜くずを細かくしてくれたり、かき混ぜたりしてくれます。我が家のようにマンションに住んでいると、子どもが土いじりをする機会はほとんどないので、良い体験になっています。
土いじりは子どもの五感を刺激して脳に良い影響を与える
コンポストができていく過程では、土の匂い、暖かさや感触は日々違います。土をいじり、五感を刺激することで、脳の発達に繋がります。
また、園芸療法といって、土いじりをすることで心のリハビリテーションを行うセラピーが古くから行われるほど、土いじりは精神面にも良い影響が期待されています。
土をいじる機会が少ない子どもにとっては、コンポスト作りのお手伝いを習慣にすると良い効果が期待できそうです。
環境問題や科学への教育としての効果が期待できる
環境問題への取り組みは、サステナビリティやSDGsなどを通して、今とても注目されています。コンポスト作りは子どもが楽しみながらできて、親子でゴミが環境へ与える問題を考える良いきっかけになっておすすめです。
また、小学生になると、生ゴミの分解について調べたり、様々なゴミの分解速度を実験したりと科学の勉強になって、日々の観察や自由研究のテーマにもなりますね。
まとめ
匂いや処理に悩まされる生ゴミも、コンポスト作りを通して、子どもと一緒に楽しめるものに変わりますし、家庭菜園などの楽しみも増えますね。
また、子どもにとっては脳の発達や精神の安定をもたらしたり、さらに、環境問題や科学への興味を引き出したりと良いことがたくさん期待できます。
気軽にできるコンポスト作りをぜひ子どもと一緒に体験してみてください。