北海道に遠軽町という人口2万人弱の、岩に囲まれた小さな町があります。
この記事では、遠軽町で7月に開催される遠軽がんぼう夏まつり〜千人踊りについてご紹介します。
遠軽がんぼう夏まつりの概要
遠軽町の岩の麓で、昔から継承されてきた特徴的な祭りがあります。遠軽がんぼう夏まつり〜千人踊りというお祭りです。これは、街中で踊りを踊るパレードです。
遠軽町は、街中が整備されていて車の数も多くなくコンパクトな街です。普段は普通の道路として機能している場所に、時間になったら楽しい音楽と共に踊り子たちが突然現れて通り過ぎていくそのような、楽しいパレードです。
開催時期:七月上旬
開催場所:JR遠軽駅周辺
アクセス:JR石北本線遠軽駅
付近の駐車場:
問い合わせ:遠軽商工会議所
遠軽町について
遠軽町の土地は、なんと地盤に岩が多いので、地震がきてもほとんど揺れない不思議な町です。
実は、3.11の震災の時も、北海道の多くの市町村でもかなり揺れたのですが、テレビをつけていなかった遠軽町の住民の方の中には、家が全く揺れなかったために日本で大変な地震があったことを、夜のニュースをつけるまで何も知らなかった人もいたほどの、たくましい土地の町です。
遠軽町の面積は市町村合併により、今は大変広いのですが、隣町に行くのに山を越える箇所もあります。大自然に囲まれており、町の中心は非常にコンパクトです。
特産品というのは、アスパラが思い浮かびますが、海がなく農業が少しあるくらいで以外とサラリーマンの支えている町という感じです。小さい山間の町なのに、一次産業などがそれほど活発ではない、不思議な特徴がある町で、実は遠軽町には、自衛隊の基地の他に割と大きな病院があるため、公務員の方が多く住んでいらっしゃるので、転勤で訪れたことのある人も案外多くいらっしゃいます。若い人や家族連れも多く住んでいます。
遠軽がんぼう夏まつり〜千人踊りの由来
千人踊りという名前がついているのは、昔町内にはもっと人口が多かった頃に、千人もの人数の町民がこのお祭りに参加し踊っていた名残とも言われています。
遠軽がんぼう夏まつり〜千人踊り 趣向をこらした仮装
町内の企業や学生たちが、それぞれ好みの格好に仮装し、この千人踊りの決められた音楽と、振り付けで町の中を踊り練り歩きます。地元住民が道路淵に立ち、家族が参加していたら手を振って楽しく鑑賞するシンプルなお祭りです。
振り付けは決まっていますが、それぞれのチームによって、踊り方に工夫が凝らされていて、おどけて踊るチームや、きれいな踊り方をするチーム、かっこよく踊るチームと様々な姿が見られ、とても楽しませてもらえます。
練習も事前にしているので、完成度も高いチームもあります。
若者の中には、ふんどし一枚で踊る人や、手作りの着ぐるみを着て面白く演出して、お揃いの浴衣で踊る人もいます。
まとめ
規模は小さく、パレードの時間もさほど長くはないので過去に、わざわざこの踊りを見に観光に来る人はほとんど見たこともありません。今回のように、この踊りを投稿したような記事を目にしたこともありません。でも、実際に参加者の踊る姿は本当に生き生きしていますし、地元の吹奏楽団の生演奏もあり住民のパワーを感じ素晴らしく感じます。このように、全く有名ではないお祭りですが、なかなかコミカルで、本格的な遠軽町の風物詩として末長く続いてきました。