バナナチップスは、スライスしたバナナをココナッツ油などで揚げたお菓子です。バナナを干して作ったドライバナナとは違うので注意しましょう。
この記事では、
- バナナチップスを食べ過ぎたら体に悪い?
- バナナチップスに気になるカロリーは?
- バナナの栄養価とその効果は?
- バナナの保存方法は?
について解説します。
バナナチップスを食べ過ぎたら体に悪い?
バナナチップスの食べすぎによるデメリットは、
- カロリーの取りすぎで太る
- 利尿作用で身体が冷える
- 高カリウム血症になるリスク
- 結石ができるリスク
バナナチップスは油で揚げていますので、当然のことながら生のバナナよりカロリーは高いです。
バナナ 93kcal
バナナチップス 532kcal
ご飯 168kcal
南国育ちのフルーツは体を冷やす作用があると言われます。
これはフルーツに含まれるミネラルの一種「カリウム」が利尿作用により体を冷やすと考えられるからです。
バナナ 360mg
バナナチップス 1300mg
りんご 120mg
腎臓が正常に機能しているときは、多くのカリウムを摂取しても尿とともにカリウムが排泄されます。
しかし、腎不全など、腎臓が上手く機能しなくなるとカリウム濃度が高くなり、高カリウム血症となるリスクが高まります。
血液中のカリウム濃度の正常範囲が、5.5mEq/L以上になると高カリウム血症と診断されます。血中のカリウム濃度が上がってしまうと危険な不整脈が起きたり心臓が止まって突然死することもあります。
またバナナはシュウ酸を多く含みます。
シュウ酸は腎臓でカルシウムと結合し、結石の元の成分である結晶になります。
バナナ 500mg
バナナチップス 770mg
ホウレンソウ 800mg
バナナチップスに気になるカロリーは?
バナナチップスはカロリー・糖質とも高いので、ダイエットにはあまり向いていません。
バナナ 21.4g
バナナチップス 63g
ご飯 38.1g
市販のバナナは油で揚げて、甘くするため砂糖が使われてるものが多いです。
ダイエットを気にする方は、バナナだけでヘルシーバナナチップスを作ってみてはいかがでしょうか?
材料
バナナ 2本作り方
①オーブンを130~140℃に予熱する
②バナナを1~2㎜にカットする
③オーブンで120℃、約50分焼く
バナナは1日何本まで?
私のように朝食を抜いているような方には、朝にバナナだけでも食べてみてはどうでしょう。
皮をむくだけで簡単に食べられるため、手軽に栄養補給ができます。
しかし体に良いからといって食べすぎるのは良くありません。1日1~2本までが理想です。
バナナの栄養価と効果
バナナ一本の栄養価ってどの位あるのでしょうか?
バナナのカロリーは大きさによりますが、一本(約100g)で93Kcalほどです。
ご飯一杯(約150g)が252Kcal
食パン1枚(約80g)が208Kcal
ですので、実は低カロリーでダイエットに最適!またバナナ一本でビタミンB6を一食分取れますし、食物繊維やカリウム、マグネシウム、ビタミンCなどたくさんの栄養を含んでいます。
成分名 バナナ りんご みかん※1 単位 エネルギー 93 53 63 kcal たんぱく質 1.1 0.1 0.5 g 脂質 0.2 0.2 0.1 g 炭水化物 21.1 13 14.9 g ナトリウム Tr Tr 4 mg カリウム 360 120 75 mg カルシウム 6 3 8 mg マグネシウム 32 3 7 mg リン 27 12 8 mg 鉄 0.3 0.1 0.4 mg 亜鉛 0.2 Tr 0.1 mg 銅 0.09 0.05 0.02 mg マンガン 0.26 0.02 0.03 mg ヨウ素 0 0 – μg セレン 1 0 – μg クロム 0 1 – μg モリブデン 7 0 – μg B1 0.05 0.02 0.05 mg B2 0.04 Tr 0.02 mg ナイアシン 0.7 0.1 0.2 mg ナイアシン当量 0.9 0.1 0.3 mg B6 0.38 0.04 0.03 mg B12 0 0 0 μg 葉酸 26 2 12 μg パントテン酸 0.44 0.03 0.09 mg ビオチン 1.4 0.5 – μg C 16 4 15 mg 単糖当量 19.4 12.4 – g 食物繊維 1.1 1.4 0.5 g ※1缶詰/果肉
出典:日本食品標準成分表2020年版(八訂)
バナナの糖質にはブドウ糖、果糖、ショ糖が含まれています。
ブドウ糖は脳のエネルギー源なので、疲れた時や朝にバナナを食べると頭がすっきりするのですね。
糖質の中で一番多く含まれているのは果糖で、血糖値を下げ、体内への吸収もゆっくりのためエネルギーをためておきたい朝や、一日の疲れがたまった夜に重宝されています。
バナナに含まれている栄養素の中で注目したいのが、ビタミンB6です。
バナナを一本食べるとほぼ一食分の目標量を取ることができます。
ビタミンB6の効果は、タンパク質がエネルギーになる時に必要になる栄養素です。
そのため、スポーツ選手などエネルギーを多く必要とする人ほど大事な栄養素になります。
また、バナナに含まれている食物繊維とオリゴ糖の組み合わせは、腸内細菌の働きを助けるため、腸内環境が整います。
さらにマグネシウムは腸の働きを活発にするので便秘改善になります。
頭にも腸にも良い果物ですね。
また、食物繊維が豊富ということは、消化に時間がかかるので腹持ちも良くなります。
他にも、バナナに含まれるビタミンB1は、糖質をエネルギーにかえます。
長時間の作業時や残業のときなど、バナナが役立ちます。
私の息子は毎朝バナナを食べるようになってから、便秘が解消されています。
腹持ちも良いので、お昼休みまでお腹が持つようになったとも言っていました。
息子にとってバナナは毎朝の必須食品になっています。
私はよく足がつるのですが、そんな時にもバナナがおすすめです。
バナナは筋肉の動きや神経伝達に関わるカリウムやマグネシウムも多く含んでいるためです。
カリウムが多いので、体内の塩分を出しむくみの解消にも役立ちます。
また、バナナに含まれるトリプトファンとビタミンB6、炭水化物の組み合わせがセロトニンを作ります。
セロトニンはイライラを抑えてストレスを軽くしたり、睡眠の質を上げたりする効果があります。
毎朝バナナを食べるとイライラすることも減るかもしれません。
バナナのおすすめ保存方法
バナナって房で売っているので、気がつくと腐っていたということありませんか?
常温で保存する場合はビニールから出して、ヘタにラップを巻きバナナスタンドにぶら下げておくと長く黒くならずに保存ができます。
また冷蔵庫で保存しておくと、皮は黒ずんできますが、中身に影響はなくむしろ常温よりも長持ちします。
ただし追熟はしないのである程度熟してから冷蔵庫にいれるとよいでしょう。
冷凍しておけば、1カ月程度は保存可能です。
食べるときは半解凍してアイスやスムージーなどに使うとよいでしょう。
まとめ
- バナナチップスは食べすぎによる4つのデメリットがある。(肥満、冷え性、高カリウム血症、結石のリスク)
- バナナチップスは高カロリー・高糖質なのでダイエットにはあまり向いていない。ダイエットを気にする方は、油や砂糖を使わずに自分で作ってみる。
- バナナは一日1~2本まで。
- バナナはビタミンB6ををはじめ、食物繊維やカリウム、マグネシウム、ビタミンCなどたくさんの栄養を含んでいる。
- バナナは冷蔵庫のほうが長持ちする。