【ポケモン御三家一覧】初代から最新作まで全27系統の進化史と「相棒」の選び方

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「君に決めた!」

マサラタウンの研究所で、震える手でモンスターボールを選んだあの瞬間の興奮を、あなたは覚えていますか? 30年の時が経ち、私たちは大人になりました。しかし、冒険の始まりに「最初の1匹(パートナー)」を選ぶときの高揚感は、今も昔も変わりません。

久しぶりにポケモンの世界に戻ろうとしたあなたは、もしかすると「ポケモンが1000種類を超えている」「御三家のデザインが昔と違う」という事実に、少し戸惑っているかもしれません。いわゆる「浦島太郎状態」です。

でも、安心してください。この記事では、初代『赤・緑』から最新作『スカーレット・バイオレット』までの歴代御三家・全27系統を、「3つの時代」に整理して解説します。単なるデータリストではなく、彼らがどう進化してきたのかという「歴史」を知れば、あなたの新しい相棒選びはもっと楽しくなるはずです。

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30年でどう変わった? 御三家デザインの「3つの時代」

歴代の御三家を振り返る前に、まずは彼らのデザインやコンセプトが30年間でどう変化してきたのか、その大きな潮流を押さえておきましょう。実は、御三家のデザインは、ゲームシステムの進化と共に「3つの時代」を経て変遷しています。

1. 黎明期 (第1〜2世代):怪獣・恐竜・動物

初代『赤・緑』や『金・銀』の時代、御三家は純粋な「生き物」として描かれていました。フシギバナやリザードン、オーダイルといったポケモンたちは、恐竜や怪獣をモチーフにしており、「モンスター」としての野生味や力強さが強調されています。

2. 変革期 (第3〜5世代):バトル特化と複合タイプ

『ルビー・サファイア』以降、ポケモンのバトルシステムが複雑化するにつれ、御三家もより戦闘的なデザインへとシフトしました。バシャーモやゴウカザルのように「かくとうタイプ」を併せ持ち、二足歩行で戦うスタイルが定着したのがこの時期です。単なる動物ではなく、「武道家」や「力士(エンブオー)」のような個性が付与され始めました。

3. 成熟期 (第6〜9世代):キャラクター化と「職業」モチーフ

そして現在に至る『X・Y』以降の時代です。ここでの最大の特徴は、御三家に明確な「職業」や「役割(ロール)」が与えられていることです。忍者のゲッコウガ、プロレスラーのガオガエン、そして最新作のマジシャン・マスカーニャのように、彼らはもはや野生動物ではなく、独自の文化を持った「キャラクター」としてデザインされています。

この「怪獣からキャラクターへ」という進化の対比を理解すると、最新作の御三家がなぜあのような姿をしているのか、その意図が腑に落ちるはずです。

【完全保存版】歴代ポケモン御三家 図鑑リスト (第1〜第9世代)

それでは、全9世代・27系統の御三家を一挙に紹介します。あなたの思い出のポケモンはどこにいますか? そして、まだ見ぬ新しいポケモンの中に、ビビッとくる出会いはあるでしょうか。

 

歴代ポケモン御三家 完全リスト

世代 発売年 最終進化 (タイプ) モチーフ・特徴 一言メモ
第1世代
(赤緑)
1996 フシギバナ (草/毒)
リザードン (炎/飛)
カメックス (水)
恐竜、怪獣、亀 全ての原点。リザードンは現在も最強格として君臨する永遠のエース。
第2世代
(金銀)
1999 メガニウム (草)
バクフーン (炎)
オーダイル (水)
恐竜、ヤマアラシ、ワニ シンプルな単タイプが多い。バクフーンの噴火はロマンの塊。
第3世代
(RS)
2002 ジュカイン (草)
バシャーモ (炎/闘)
ラグラージ (水/地)
トカゲ、軍鶏、ハゼ バシャーモから「炎・格闘」の系譜が始まる。ラグラージは弱点が少なく優秀。
第4世代
(DPt)
2006 ドダイトス (草/地)
ゴウカザル (炎/闘)
エンペルト (水/鋼)
大陸、孫悟空、皇帝 神話や伝承がモチーフ。ゴウカザルはアニメでの活躍も印象的。
第5世代
(BW)
2010 ジャローダ (草)
エンブオー (炎/闘)
ダイケンキ (水)
王族、猪八戒、武士 「和・中・洋」の文化が混在。ジャローダの美しさは屈指の人気。
第6世代
(XY)
2013 ブリガロン (草/闘)
マフォクシー (炎/超)
ゲッコウガ (水/悪)
騎士、魔法使い、忍者 ここから「RPGの職業」が明確なテーマに。ゲッコウガは世界人気投票1位の実績あり。
第7世代
(SM)
2016 ジュナイパー (草/霊)
ガオガエン (炎/悪)
アシレーヌ (水/フェアリー)
弓使い、ヒールレスラー、歌姫 意外性のある進化が話題に。ガオガエンはダブルバトルで最強の使用率を誇る。
第8世代
(剣盾)
2019 ゴリランダー (草)
エースバーン (炎)
インテレオン (水)
ドラマー、サッカー選手、スパイ 英国文化がモチーフ。エースバーンは高速アタッカーとして対戦環境を席巻。
第9世代
(SV)
2022 マスカーニャ (草/悪)
ラウドボーン (炎/霊)
ウェーニバル (水/闘)
マジシャン、シンガー、ダンサー 「エンターテイナー」がテーマ。マスカーニャは専用技が必中で旅パに最適。

復帰勢におすすめ! 最新作『スカーレット・バイオレット』の相棒は誰にする?

リストを見て、気になるポケモンは見つかりましたか? もしあなたが今、Switchで最新作『スカーレット・バイオレット』を始めようとしているなら、パルデア地方の3匹(ニャオハ、ホゲータ、クワッス)の中から1匹を選ばなければなりません。

復帰勢のあなたに、私の独断と偏見、そして実体験に基づいたプレゼンをさせてください。

1. ニャオハ(進化後:マスカーニャ)

「草タイプは不遇」という古い常識を捨ててください。 ニャオハの最終進化系であるマスカーニャは、素早さが非常に高く、専用技「トリックフラワー」は必ず命中し、必ず急所に当たるという破格の性能を持っています。ストーリー攻略において、これほど頼りになる相棒はいません。見た目もスタイリッシュなマジシャンで、現在一番人気の御三家です。

2. ホゲータ(進化後:ラウドボーン)

アクションが苦手、あるいはじっくり戦いたい派のあなたにはホゲータがおすすめです。最終進化のラウドボーンは耐久力が高く、相手の攻撃を受け止めながら、自身の特攻を上げて反撃する戦法が得意です。ワニと歌手をモチーフにした愛嬌のあるデザインも魅力です。

3. クワッス(進化後:ウェーニバル)

真面目な性格のクワッスは、進化すると情熱的なダンサーになります。攻撃するたびに素早さが上がる専用技を持っており、バトルが長引くほど強くなる「スロースターター」な英雄タイプです。

【結論】: 性能で迷ったら、直感で「見た目が好き!」と思った子を選んでください。絶対に後悔しません。なぜなら、この点は多くの人が見落としがちで、最近のポケモン(特に第9世代)は、どの御三家を選んでもストーリー攻略で詰むことがないよう、バランスが非常に良く調整されているからです。「昔はヒトカゲを選ぶとタケシ(岩タイプ)で苦戦した」ような理不尽さはもうありません。この知見が、あなたの自由な選択の助けになれば幸いです。

よくある疑問(FAQ):リザードンは今でも強い?

最後に、復帰勢の方からよくいただく質問にお答えします。

Q. 昔の相棒だった「リザードン」は、今でも強いですか?

A. はい、間違いなく最強格の一角です。
リザードンは公式から特別な愛を受けているポケモンです。過去には2種類のメガシンカを与えられ、第8世代ではキョダイマックス、そして最新作『スカーレット・バイオレット』でも「最強のリザードン」という特別なレイドイベントの主役として、一番最初に解禁されました。リザードンは、復帰勢にとって最も馴染み深く、かつ現在も第一線で活躍できる安心のアンカー(頼れる存在)です。

Q. 昔の御三家は最新作でも使えますか?

A. 順次、使えるようになっています。
発売当初はパルデア地方のポケモンしか使えませんでしたが、有料追加コンテンツ(DLC)『ゼロの秘宝』によって、歴代の御三家すべてが最新作で入手・使用可能になりました。 野生で御三家が歩いている姿を見ることもできます。ぜひ、かつての相棒と再会してください。

まとめ & CTA:新しい相棒に会いに行こう

ポケモンは30年で大きく進化しました。ドット絵は3Dになり、怪獣たちは個性豊かなキャラクターになりました。しかし、変わらないものがあります。それは、「3つのモンスターボールの前で悩み、最初の1匹を選び取る」ときの、あの高鳴る鼓動です。

昔の相棒との思い出は、決して色褪せません。その思い出を胸に、今度は新しい相棒(パルデアの3匹)と一緒に、まだ見ぬ冒険へ出かけてみませんか?

きっと、マサラタウンを出発したあの日と同じ感動が、あなたを待っています。

[参考文献リスト]

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