「パパ、レゴでピカチュウ作って!」
休日の午後、リビングでくつろいでいる時に、5歳の息子さんからそんな無茶振りをされたことはありませんか? スマホで検索して出てくる作り方動画は、スピードが速すぎて子供にはついていけず、パパがいちいち一時停止ボタンを押してあげないといけない……。
「パーツが足りない!」「これじゃ作れない!」とお子さんが癇癪(かんしゃく)を起こし、せっかくの楽しい時間が台無しになってしまう。そんな経験をお持ちのパパへ。
安心してください。この記事で紹介するレシピは、あなたが今お持ちの「レゴ クラシック 黄色のアイデアボックス<プラス> 10696」に入っているパーツだけで作れるものばかりです。
5歳のお子さんが一人で達成感を味わえる「平面レシピ」から、パパがちょっと手助けして株を上げられる「立体レシピ」まで、難易度別に厳選してご紹介します。
なぜ「10696」はポケモン作りに最強なのか?
まず、お手元の「レゴ クラシック 10696」というセットが、いかにポケモン作りに適しているかをお話しします。「ただのタイヤがいっぱい入っているセット」だと思っていませんか?
実は、レゴ 10696はポケモンの再現に最も適したセットなのです。
その理由は、パーツの「色」にあります。ポケモンを作る上で欠かせない基本色は、以下の4色です。
- 黄色(ピカチュウ)
- 赤(ヒトカゲ)
- 青(ゼニガメ)
- 緑(フシギダネ)
この「黄色のアイデアボックス<プラス> 10696」には、これら4色のブロックやプレートがバランスよく、かつ豊富に含まれています。特殊なパーツを買い足さなくても、この1箱さえあれば、人気のポケモンたちを次々と生み出すことができるのです。
【レベル1:平面編】5歳でも一人で作れる!ドット絵風ピカチュウ&モンスターボール
それでは、さっそく作っていきましょう。まずはレベル1、「平面レシピ」です。
これは、基礎板(緑色の板)などの上に、プレートやタイルを「お絵かき」のように並べていく手法です。崩れにくく、構造が単純なので、5歳のお子さんでも画像を見ながら一人で作ることができます。
レシピA:ドット絵ピカチュウ
使用パーツ:
- 黄色いブロック・プレート(各種)
- 黒い1×1パーツ(目・耳の先)
- 赤い1×1パーツ(ほっぺ)
作り方のポイント:
顔の輪郭を黄色いブロックで四角く作り、その上に目とほっぺを乗せるだけです。耳を少し斜めにつけると、よりピカチュウらしくなります。
レシピB:モンスターボール
使用パーツ:
- 赤いブロック(上半分)
- 白いブロック(下半分)
- 黒いプレート(真ん中のライン)
作り方のポイント:
赤と白のブロックを同じ幅で並べ、その間に黒いプレートを挟むだけです。真ん中に1ポッチ分の突起を残しておくと、ボタンのように見えます。
【レベル2:立体編】パパの出番!少ないパーツで特徴を捉える「御三家」ミニモデル
お子さんが平面レシピで自信をつけたら、次は「立体レシピ」へのステップアップです。ここからは少し構造が複雑になるので、パパのサポートが必要になります。
平面レシピから立体レシピへのステップアップは、子どもの空間認識能力を養う絶好のチャンスです。10696に入っている「スロープパーツ(斜めのブロック)」をうまく使うことで、少ないパーツでも生き生きとしたポケモンが作れます。
ヒトカゲ(赤)
赤いブロックを積み上げ、背中に小さなスロープをつけて尻尾にします。尻尾の先には、オレンジか黄色の透明パーツ(なければ黄色ブロック)をつけて「炎」を表現します。
ゼニガメ(青)
青いブロックで体を作り、背中に茶色やベージュのブロックで「甲羅」を背負わせます。10696には茶色パーツも入っているので、甲羅の再現もバッチリです。
フシギダネ(緑)
四つん這いになるように、短い足(1×1ブロック)を4つ付けます。背中には緑色の大きなブロックを乗せて「種」を表現しましょう。
YouTube動画では作り方が流れていってしまいますが、このように完成写真や特徴のポイントを静止画で確認できると、自分のペースで組み立てられるので、お子さんも焦らずに取り組めます。
パーツが足りない?「目のパーツ」を代用するプロの裏技
ポケモンを何体も作っていると、必ずぶつかる壁があります。
それは、「目のパーツが足りない問題」です。
10696には、プリントされた可愛い「目のパーツ」が入っていますが、その数は限られています。ピカチュウに使ったら、ヒトカゲの分がない……となってしまいがちです。
そんな時に役立つ、プロの代用テクニックをご紹介します。
1×1丸プレートで代用する
プリントされた目パーツの代わりに、「黒い1×1丸プレート」や「白い1×1丸プレート」を使ってみてください。
「えっ、ただの丸い粒でしょ?」と思うかもしれませんが、実はこれが非常に効果的です。プリントされた目よりも表情がシンプルになり、かえって「つぶらな瞳」のような可愛らしさが生まれます。
目のパーツと1×1丸プレートの代用関係を知っておけば、パーツ不足を気にせず、たくさんのポケモンを同時に並べて遊ぶことができますよ。
よくある質問 (FAQ)
Q. イーブイは作れますか?
A. 作れますが、工夫が必要です。
10696には茶色のパーツが含まれていますが、黄色や赤に比べると数は少なめです。全身を茶色で作るのは難しいかもしれないので、首回りのモフモフを白やベージュで表現するなどして、茶色パーツを節約しながら作るのがコツです。
Q. 子供が遊ぶとすぐに壊れてしまいます。崩れにくい作り方はありますか?
A. ブロックを互い違いに組む「レンガ積み」を意識しましょう。
縦にまっすぐ積むだけだと、どうしても強度が弱くなります。家の壁を作るときのように、上下のブロックの継ぎ目をずらして組む(レンガ積み)と、頑丈になり、ガシガシ遊んでも壊れにくくなります。
まとめ:さあ、黄色い箱を開けよう!
レゴ 10696は、単なるブロックの詰め合わせではありません。子供の想像力次第で、どんなポケモンにも変身できる魔法の箱です。
- まずは「平面」から始めて、自分で作る喜びを知ってもらう。
- 慣れてきたら「立体」に挑戦して、パパと一緒に工夫する。
- パーツが足りなくても、代用するアイデアで乗り越える。
このステップを踏めば、動画の一時停止にイライラすることなく、親子で最高のレゴタイムを過ごせるはずです。
さあ、今すぐあの黄色い箱を開けて、最初のピカチュウを作り始めましょう! 完成したら、ぜひ写真を撮って「すごいね!自分で作れたね!」とたくさん褒めてあげてくださいね。
