ポケポケの相性を解説!弱点は「2倍」じゃない!RPG脳を捨てる「+20」のダメージ計算学

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「弱点を突いたのに倒せない!バグか!?」
対戦中、そんな風に叫びたくなった経験はありませんか?

RPGのポケモンなら「効果はばつぐんだ!」で一撃必殺の場面。しかし、ポケポケでは相手のHPがミリ残ってしまい、逆に反撃されて負けてしまう。
それは決してバグではありません。あなたが「RPGの常識」に囚われているからです。

結論から申し上げます。ポケポケにおける弱点は「ダメージ2倍」ではなく、「ダメージ+20」です。
そして、「効果はいまひとつ(抵抗力)」は存在しません。

この2つの決定的な違いを理解し、RPG脳からポケポケ脳へ切り替えるだけで、あなたの勝率は劇的に変わります。この記事では、RPG経験者が陥りやすい罠と、勝つための正しいダメージ計算学を徹底解説します。

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【最大の罠】弱点はダメージ2倍ではなく「+20」固定です

「90ダメージの技で弱点を突けば、180ダメージでワンパンだ!」
もしあなたがそう計算しているなら、それが負けの原因です。

ポケポケ(Pokémon Trading Card Game Pocket)における弱点(Weakness)の仕様は、元のダメージに「+20」を加算するだけという非常にシンプルなものです。
RPGの「2倍」とは、計算結果が天と地ほど異なります。

具体的な例を見てみましょう。
HP140のミュウツーexに対して、90ダメージの技を持つポケモンで弱点を突いたとします。

  • RPG脳(×2): 90 × 2 = 180ダメージ一撃で倒せる!
  • ポケポケ脳(+20): 90 + 20 = 110ダメージ倒せない(HP30残る)

この「倒せない」という事実が致命的です。
弱点による+20ダメージ(+20 Damage)の仕様を理解していないと、確定数(相手を倒すのに必要な攻撃回数)を見誤り、無謀な攻撃を仕掛けて返り討ちに遭うことになります。

【結論】: 攻撃する前に必ず「相手のHP – (自分のダメージ + 20)」を暗算してください。なぜなら、ポケポケは「あと10足りない」が頻発するゲームだからです。もし倒しきれないと分かれば、無理に攻めずにベンチでエネルギーを貯める、あるいは「サカキ(ダメージ+10)」を使ってリーサル圏内に入れるといった、別の戦術が見えてきます。

「効果はいまひとつ」は存在しない!不利対面でも攻めるべき理由

もう一つ、RPG経験者が驚く仕様があります。
それは、ポケポケには抵抗力(Resistance)、つまり「効果はいまひとつ(ダメージ半減)」が存在しない(No Resistance)ということです。

RPGでは、炎タイプのポケモンに草タイプの技を当ててもダメージが半減されてしまいます。そのため「相性が悪い相手にはポケモンを交代する」のが定石でした。
しかし、ポケポケでは抵抗力がない(No Resistance)ため、どんなに相性が悪い相手でも、こちらの技のダメージは100%通ります。

これは何を意味するのでしょうか?
「相性が悪いからといって、逃げ回る必要はない」ということです。

例えば、あなたのリザードン(炎)がカメックス(水)と対面したとします。
RPGなら絶望的な状況ですが、ポケポケならこちらの攻撃も等倍で通ります。相手がエネルギー不足で攻撃できない隙に、こちらが先に高火力の技を叩き込めば、不利対面(相性不利)であっても殴り勝つことが十分に可能です。

毒タイプがエスパーを狩る?「タイプ統合」による相性逆転現象

最後に、少しややこしいですが重要な「タイプ統合(Type Merging)」について解説します。
ポケポケ(ポケモンカード)では、RPGの18タイプが9つのタイプに統合されています。これにより、RPGの直感とは真逆の相性関係が生まれることがあります。

最も代表的なのが「毒タイプ」と「超タイプ」の関係です。

  • RPG: エスパー(超)は毒に強い(効果ばつぐん)。
  • ポケポケ: 毒タイプは「悪タイプ」として扱われるため、超タイプの弱点を突ける(+20ダメージ)。

「毒タイプだからエスパーには勝てない」と思い込んでいると、アーボックやマタドガス(毒=悪扱い)にミュウツー(超)が狩られるという悲劇が起きます。
以下の表で、自分の使っているポケモンがどのタイプに統合されているかを確認しておきましょう。

RPG18タイプ ➡ ポケポケ9タイプ統合・対応表

ポケポケのタイプ 統合されたRPGのタイプ 主な相性(弱点を突ける相手) 注意点
草 (Grass) 草、虫 悪(一部)、闘(一部) 虫タイプも草扱い
炎 (Fire)
水 (Water) 水、氷 氷タイプも水扱い
雷 (Lightning) 電気 水(一部)、無色(一部)
超 (Psychic) エスパー、ゴースト、フェアリー 闘、超(一部) フェアリーも超扱い
闘 (Fighting) かくとう、じめん、いわ 雷、無色(一部) 岩・地面も闘扱い
悪 (Darkness) あく、どく 毒タイプが悪扱いになり、超に有利
鋼 (Metal) 水(一部)、フェアリー(一部)
無色 (Colorless) ノーマル、ひこう、ドラゴン なし 弱点を突けないが、どのエネルギーでも動ける

一目でわかる!ポケポケ版「タイプ相性早見表」

対戦中に「あれ?こいつの弱点なんだっけ?」と迷ったら、この表を見てください。
特に環境トップであるピカチュウex(雷)ミュウツーex(超)の弱点は、必ず覚えておきましょう。

ポケポケ弱点早見表

タイプ 弱点(有利を取れる相手) 代表例
ピカチュウex → 闘弱点
ミュウツーex → 悪弱点
超 / 草 ガラガラexなど
闘 / 草

※カードによって異なる場合があります。必ずカード右下の弱点アイコンを確認してください。

 

まとめ:ポケポケは「相性」よりも「計算」のゲーム

ここまで、RPGとは異なるポケポケ独自の仕様について解説してきました。

  • 弱点は「+20」: 2倍ではないので、確定数(Hits to KO)の計算が必須。
  • 抵抗力は「なし」: 不利対面でもダメージは通る。攻めの姿勢が重要。
  • タイプ統合: 毒が悪タイプになるなど、RPGの直感が通じないケースがある。

ポケポケは、単なる「じゃんけん(相性ゲー)」ではありません。
「+20」という固定値を計算に入れ、あと何回攻撃すれば倒せるかを冷静に判断する「HP計算(HP Calculation)のゲーム」です。

次の対戦では、「弱点だから勝てる!」と盲信するのではなく、「弱点込みで110ダメージ…相手のHPは130だから、あと20足りないな」と冷静に計算してみてください。その一瞬の思考が、あなたの勝率を確実に引き上げてくれるはずです。

[参考文献リスト]

本記事の仕様解説やデータは、以下の公式ルールおよび信頼できる攻略情報を参照しています。

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