「ママ、ピカチュウ作って!」
子供にせがまれてYouTubeを開いたものの、動画のスピードが速すぎてついていけない。「ちょっと待って!」と何度も一時停止ボタンを押しているうちに、手元の折り紙はぐちゃぐちゃ……。そんな経験はありませんか?
不器用で動画解説にストレスを感じているママへ。
結論から言います。もう動画は見なくていいです。
折り紙で一番大切なのは「自分のペースで進めること」。動画のスピードに合わせる必要なんてありません。
今回は、保育園でも大人気の「顔と体の2枚構成で作るピカチュウ」を紹介します。1枚で無理やり全身を折るよりもずっと簡単で、しかも仕上がりが大きくて豪華。子供たちが大喜びすること間違いなしです。
私が普段、子供たちに教えている「魔法の言葉」と「コマ送り写真」を使って、ゆっくり丁寧に解説します。さあ、お子さんと一緒に「できた!」の喜びを味わいましょう。
なぜ「動画」を見ながら折ると失敗するのか?
「動画の通りにやっているはずなのに、なぜか形が違う……」
「一時停止しようとして、スマホをタップする間に折り紙がズレてしまった」
これは、多くのママたちが抱える悩みです。動画は情報の流れが一方的で、見る人のペースを待ってくれません。特に不器用な方や、子供の面倒を見ながら折る場合、動画のスピードは大きなストレスになります。
折り紙は、角と角を合わせるほんの一瞬の「間」が大切です。焦って折ると、そのズレが最後に大きな歪みとなって現れます。だからこそ、自分のタイミングで確認できる「静止画」が、実は一番の近道なのです。
1枚より簡単で豪華!「顔」と「体」を分ける裏ワザ
「全身を作りたいけど、難しそう……」
そう思っている方にこそおすすめしたいのが、「顔」と「体」を別々の紙で折って、最後に合体させる方法です。
1枚の紙で頭から足まで折ろうとすると、どうしても工程が複雑になり、紙が分厚くなって折りにくくなります。でも、2枚に分ければ、それぞれのパーツは驚くほど単純な折り方で済みます。
さらに、2枚使うことで完成サイズが大きくなり、子供が手に持って遊ぶのにちょうどいいサイズ感になります。「簡単なのに豪華に見える」。これこそが、忙しいママのための賢いテクニックです。
【決定版】ピカチュウの折り方(顔編・体編)
それでは、実際に折っていきましょう。用意するのは黄色の折り紙2枚と、顔を描くためのペン、貼り合わせるための糊です。
パート1:顔の折り方
まずはピカチュウの命、可愛いお顔から作ります。
1. 三角に折って、真ん中に線をつけます
🗣️ 魔法の言葉: 「まずは折り紙さんを、サンドイッチの形にパタン!一度開いて、真ん中の線が見えるかな?」
2. 下の角を、上の角に合わせて折ります
🗣️ 魔法の言葉: 「下の角っこさんを、お山のてっぺんに連れて行ってあげよう」
3. 耳を作ります(ここがポイント!)
🗣️ 魔法の言葉: 「ピカチュウのお耳は長いよね。斜め外側に、ピーンと伸ばしてあげてね」
4. 頭とあごを少し折って丸みをつけます
🗣️ 魔法の言葉: 「とんがり頭と、とんがりあごを、ちょっとだけ後ろに隠しちゃおう。これで優しいお顔になるよ」
これで顔のベースは完成です!
パート2:体の折り方
次は体です。顔よりもっと簡単ですよ。
1. 四角に半分に折ります
🗣️ 魔法の言葉: 「今度は折り紙さんを、絵本の形にパタン!」
2. もう一度半分に折って、正方形にします
🗣️ 魔法の言葉: 「もう一回パタン!小さくなっちゃったね」
3. 一度開いて、真ん中の線に向かって両側を折ります(観音折り)
🗣️ 魔法の言葉: 「真ん中の線に集まれ〜!ドアを閉めるみたいにね」
4. 上の角を少し外側に折って、手を作ります
🗣️ 魔法の言葉: 「ピカチュウの可愛いお手々を出してあげよう」
5. 下の部分を少し裏側に折って、足を丸くします
🗣️ 魔法の言葉: 「足元もちょっとだけ後ろに隠して、丸くしてね」
これで体も完成!最後に、顔と体を糊で貼り合わせれば、全身ピカチュウの出来上がりです。
最後の仕上げ!「失敗しない顔の描き方」のコツ
折り紙は完璧でも、顔を描くときに失敗すると台無しになってしまいますよね。可愛く仕上げるための、保育士直伝のコツをお教えします。
目の位置は「少し離れ気味」が可愛い
目を描くときは、中心に寄せすぎず、少し離れ気味に描くと幼くて可愛い印象になります。また、黒目の中に白い修正ペンやシールで「ハイライト(白い点)」を入れると、一気に生き生きとした表情になります。
ほっぺは「赤丸シール」がおすすめ
ピカチュウのチャームポイントである赤いほっぺ。ペンで塗ると滲んでしまうことがあるので、文房具の赤い丸シールを貼るのがおすすめです。これなら失敗知らずで、綺麗な真ん丸ほっぺが作れますよ。
まとめ:不器用でも大丈夫。子供と一緒に「できた!」を共有しよう
記事のポイントをまとめます。
- 動画ではなく、静止画(写真)を見て自分のペースで折るのが成功の鍵。
- 1枚で頑張らず、「顔」と「体」を2枚で分けることで、簡単かつ豪華に仕上がる。
- 子供に教えるときは、「魔法の言葉(オノマトペ)」を使って楽しく誘導する。
佐藤さん、どうでしたか? これなら「私にもできそう!」と思えたのではないでしょうか。
完成したピカチュウを息子さんに見せてあげてください。きっと「ママすごい!ありがとう!」と最高の笑顔を見せてくれるはずです。
ピカチュウができたら、次はイーブイにも挑戦してみませんか? 同じ「2枚構成」で簡単に作れますよ。
